【独身戦記_第10話】推しは活力!フィギュアはロマン!後悔なんて、あるわけない。

日記

やった……またやってしまった……

クレーンゲームで一万円。

だが……そう。

後悔なんて、あるわけない――


時を戻そう。

本日9月14日。お仕事も休みということで、いつものように秋葉原へGo。

相変わらずの人の多さ。

普段の休日だって、なんだったら平日だって活気に満ち溢れている秋葉原。

今日は三連休初日ということもあり、それはそれは人でごった返していたわけで、さらにはもうしつこいってくらいの猛暑が俺の体力を容赦なく奪っていく。

……もう9月中旬なんですけど、ほんといい加減にしてほしい。

しかしなんだ。せっかく秋葉原まで来たんだ。

俺はリュックサックを背負った”The 秋葉スタイル”で、忍者の如く人の網目を潜り抜け目的地を目指す。

クレーンゲームで獲るか、アミアミで買うか……

選択肢は2つに1つ。

とりあえずGIGO1号店からはしご。

俺に元気と勇気と希望と活力と興奮を与えてくれる、アトリエシリーズでおなじみライザを探す。

――――――――

が、ダメ!

クレーンゲームの景品にはいる。

確かにそこに、俺の推し、ライザが!

――でも、全部持っている。

なんならこの間、2万円かけてゲットしたライザ。(狂気)

秋葉原中のゲーセンをしらみつぶしに回るも、どれもすでに、俺と同居しているライザしかいなかった!(困惑)

(´・ω・`)

悲しい……

しかし、毎週のように秋葉原に行っていたら当然か……

なんなら今日はお金を使わずにいろんなフィギュアたちを鑑賞できたと思えば、それはそれでまた一興。。。

そう言い聞かせ、自分を納得させながらゲーセンを後にしようとする俺。

そんな俺の目の前に、一筋の光が差し込む。

「なんだこの光は……? ま、まぶしい……」

あまりの神々しい光とその眩しさに、俺は思わず腕で目元を覆い、目を細める。

徐々に光に目が慣れてきた俺。

そんな一人芝居をかましている37歳独身の俺の眼前に、それは居た。

――”Re:ゼロから始める異世界生活”でおなじみの人気キャラのレムーー

「……天使――」

まごうことなき天使。

普通に天使。

ほんとにいるんだ、天使って。

正直、そこからの記憶はあまり覚えていない。

無心に。

ただ無心にクレーンを動かし続ける。

百円玉を入れ続け、ただただクレーンアームを動かし続ける。

両替。百円玉投下。クレーンアーム稼働。

無我夢中に繰り返し、そしてついにその時はきた。

可愛い

可愛い

可愛いは正義。

これでまた明日からも頑張っていける。

フィギュアは俺に活力を与えてくれるんだ。

まあ1万円札が綺麗になくなっていましたけど、

後悔なんてあるわけない!


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